JAF (日本自動車連盟) は、「2026年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則」を発表した。来季2026年のSFは、この規則に準じてレースが行われる。
今回は特に重要な変更点6点を紹介する。
延期/中止時の対応を明確化

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)
1点目は「第6条 参加車両 4.」の部分。
従来までは「本選手権大会は、1大会1レース制、1大会2レース制、または1大会2ヒート制とする。」と記載されていた。今回はそれに加えて、「不可抗力により開催が中止または延期されたレースを大会に代替編入させる場合はそのレース数を大会レース数に加えることができる。」という点が新たに加えられた。
これは2025年R10富士が濃霧の影響で中止となり、その代替として最終大会・鈴鹿が3レース制となった事例が背景にある。延期というかたちで鈴鹿に組み込まれたものの、具体的なルールに関しては明確な規定が存在しなかったためだ。
獲得ポイントに変化

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2点目は「第7条 選手権得点 2. 1) (1)」と、「第7条 選手権得点 2. 3)」の部分。
ここでは獲得ポイントに関して記載されており、従来までは「レース距離150km以上の場合、1位-20点、2位-15点、3位-11点、4位-8点、5位-6点、6位-5点、7位-4点、8位-3点、9位-2点、10位-1点」と定められていた。今回もこの基本配分に変更はない。一方で、新たに「レース距離150km未満の場合、1位-12点、2位-9点、3位-7点、4位-6点、5位-5点、6位-4点、7位-3点、8位-2点、9位-1点」と規定された。
これにより、2025年R10富士の代替として実施されたR10鈴鹿に当てはめると、110.333kmの19周スプリントのようなケースでは、新設のポイント配分が適用されることになる。フルポイントが付与される点に疑問の声も多かったが、今回の改定はそういった指摘を踏まえた対応となった。
また、1位-3点、2位-2点、3位-1点に与えられる予選ポイントに関しても、「正式予選結果の発表によりレースの結果に関係なく与えられる。」と項目が追加。予選の結果が正式にリリースされた時点で、予選ポイントが確定で付与される。
ドライバー変更は最大3名

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3点目は「第18条 ドライバーの変更 4.」の部分。
従来までは明確化されていなかったが、新たに「同年選手権期間中、各競技参加者は最大3名までのドライバー変更が認められる。 」という文言が追加。1台の車両につき、年間で「レギュラーの1名と入れ替えられる人数」が最大3名となる。
例えば2024年のIMPULは、R1鈴鹿でテオ・プルシェールが離脱。その代役として、R2オートポリスでベン・バーニコート、R3SUGO&R4富士&R8-9鈴鹿で平良響、R5もてぎ&R6-7富士でニック・デ・フリースが務めた。これを2026年の統一規則に当てはめると、レギュラー1名+入れ替え3名の最大上限4名を満たすため、これ以上の起用が認められなくなる。
ピットクルーが最大7名に増員

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4点目は「第21条 ピットエリア 1.」の部分。
ピット作業を行うクルーに関して、従来までは「プラクティスセッション、ウォームアップ走行および決勝レース中、車両がピットレーンの作業エリアに停止する際、登録されたチームクルーのうち、作業要員(燃料補給要員、タイヤ交換要員、車両誘導要員等)として最大6名が同時に当該作業エリアに出ることが許され、かつ車両の作業につくことができる。」と記載されていた。
しかし今回、上記の「車両誘導要員」が廃止され、新たに「安全性の観点から専ら車両誘導に従事する車両誘導要員を1名配置しなければならない。」という条文が追加。ピットクルーの6名に、車両誘導要員1名を加えた7名体制となった。近年多発しているアンセーフリリースへの対策として設けられたかたちだ。
エンジン交換の定義が明確化

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5点目は「第24条 車両とエンジン 2. 2)」の部分。
ここではエンジン交換の定義が明確化となった。条文では「封印が解かれたエンジンブロックまたはシリンダーヘッドもしくはその両方が交換された場合をエンジン交換とみなす。」と記載されている。
予選結果は引き継ぎ

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6点目は「第29条 スターティンググリッド 9.」の部分。
新たに「中止または延期されたレースの公式予選が既に終了し、正式結果が発表されている場合、代替開催レースのグリッドはこれを採用する。」という一文が追加された。予選の正式結果がリリースされていれば、代替開催でもそのグリッドが引き継がれるということだ。
しかし、サーキット変更時にも適用される点は公平性の面でR10富士の予選結果が流用されたR10鈴鹿でも議論されており、再び注目を集めそうだ。



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