2013年に現在の「SUPER FORMULA」へ名称が変更されて以降、最多観客数を記録した2025年シーズン。前年比、要因、背景などをもとに詳しく分析する。
前年比+5万人超を記録!

画像 / SF ZERO
2024年も209,600人という新記録を叩き出したが、2025年は前年比+54,300人の263,900人まで数字を伸ばすことに成功。2年連続更新を果たした。
昨年と今年の変更点をレースフォーマットに目を向けて見ると、2レース制が3大会増加 (春の鈴鹿、夏の富士、もてぎ) 、もてぎが春に移動、最終大会の鈴鹿が3レース制に変更されたことなどが挙げられる。
さらに、今季から2レース制の場合には金曜日の観客数も集計に含めるシステムとなり、観客数の数字を高める要因となった。
では、これが観客数にどの程度の影響を及ぼしたのだろうか。
もてぎ&冬鈴鹿が大幅増

画像 / SF ZERO

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上記の画像は2025年と2024年の各大会における観客数だ。
前年比で示すと、以下のようになる。
・鈴鹿 (春) +1,800人
・もてぎ +10,000人 ⤴️
・オートポリス − 700人
・富士 (夏) +4,200人
・SUGO − 300人
・富士 (秋) +5,100人
・鈴鹿 (冬) +34,200人 ⤴️
基本的に増加傾向に見て取れるが、中でももてぎと冬の鈴鹿が突出している。

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)
JSB併催で「2&4レース」として開催されているもてぎは、2レース制に加えて、開催時期が真夏の8月から春の4月へと移ったことが大きな要因だったと推測できる。
約2倍という驚異的な数字を記録した冬の鈴鹿は、濃霧でキャンセルされたR10富士が代替開催されて3レース制となったことに加え、Enjoy Hondaの併催、レースウィーク前からタイトル争いが激化していたことが追い風になったと推測できる。
一方で、数百人とはいえ減少したオートポリスとSUGOは雨に見舞われた。特にSUGOは2年連続で天候不良に終わり、前年の6周赤旗終了のマイナスイメージが響いた感も否めない。
2レース制増加の恩恵は?

画像 / SF ZERO
しかし、ここまで分析してきたのは、今季から採用された「2レース制の場合に金曜日の観客数も集計に含めた」上での数字である。
従来の土曜日、日曜日それぞれの観客数で2025年と2024年を比較すると上記の画像のようになる。赤で囲まれている部分が2レース制または3レース制だ。
前年比で示すと、以下のようになる。
・鈴鹿 (春) − 500人
・もてぎ +8,000人 ⤴️
・オートポリス − 700人
・富士 (夏) +1,000人
・SUGO − 300人
・富士 (秋) +1,500人
・鈴鹿 (冬) +29,000人 ⤴️
この観客数を合計すると246,800人。これは2024年より37,200人多く、従来通りの計算でも最多更新になることを意味する。
ただ実は、もてぎと冬の鈴鹿を除いて基本的に観客数は大きく変動していない。少なくとも、2レース制が観客数を大きく押し上げたわけではないということだ。

画像 / SF ZERO
また、こちらは金曜日の観客数を示した上記の画像。2レース制の5大会分を合計すると17,100人に達し、2025年R8SUGOの観客数15,400人を軽く上回る。
つまり、2025年全体で記録した263,900人という数字は、R3-4もてぎとR10-11-12鈴鹿の大幅増加、2レース制の金曜日を含めた集計による影響が大きかったという結論に至る。
実際、金曜日の17,100人、R3-4もてぎの前年比増29,000人、R10-11-12鈴鹿の前年比増8,000人を、2024年全体で記録した209,600人に合計すると263,700人となる。これは2025年全体で記録した263,900人に対し、−200人だ。
迎える来季2026年は…

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WRC王者カッレ・ロバンペラの参戦や、松下信治の復帰、実力派外国人ドライバーが参戦の噂など、話題が尽きない来季2026年のSF。
レースカレンダーに目を向けると、もてぎが春開催と変わらないものの開幕戦に変更、春の鈴鹿が5月の3戦目へ移動と変化が見られる。
冬の鈴鹿は前年比197.7%という異例の伸びを示したが、この高水準を維持することは容易ではない。他サーキットも含め、さらなる集客底上げをどう進めるのか。JRPがどんな一手を打ってくるのか注目される。
それでも、SUPER FORMULAが確実に前進していることは事実だ。



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