REALIZE KONDO RACING は、2026年シーズンの SUPER FORMULA に参戦するドライバーを発表した。ラインナップの完全刷新を行い、3号車にルーク・ブラウニング、4号車に笹原右京を起用する。
F1昇格を目指すブラウニング

画像 / Atlassian Williams F1 Team
まず、3号車をドライブするのはルーク・ブラウニング。イギリス・イングランド出身の24歳で、ウィリアムズF1育成ドライバーだ。
2025年はFIA F2に参戦し、1勝を挙げてランキング4位を手にしたルーク・ブラウニング。通常、2026年は2年目のFIA F2でタイトルを狙うことが定石だが、SFを選択した。
今回、SF参戦とともにウィリアムズF1のリザーブドライバー就任も合わせて発表されている。ジェームズ・ヴァレス代表もチームリリースと自身のXにて、ルーク・ブラウニングを高評価したうえで将来についても触れている。つまり、チームが最大限にバックアップした育成プランの一環として、SFを戦う意思表示とも読み取れる。

画像 / SF ZERO
12月の鈴鹿テストは、同時期に実施されていたF1ポストシーズンテストに参加していたため、2日目と3日目のみの走行となった。ただ、2日目午後のSession4では時折りタイムシートの上位に顔を並べ、トップから0.782秒差を記録。早くも適応力の高さで周囲を驚かせた。
クラッシュなく各セッションを走り切り、プラン通りにこなして速さも示した点は、ルーキーとは思えぬ成熟さも感じさせた。この大器の片鱗は、シーズン開幕後も見ることができるのだろうか。
笹原右京がSFカムバック!

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)
続いて、4号車をドライブするのは笹原右京だ。2024年はTOM’Sから参戦するもシートを喪失、2026年は2年ぶりにSFのレースシートに戻ってくることとなった。
当初、この4号車のシートについてはジャック・ドゥーハンの起用が最有力視されていた。実際、12月に行われた鈴鹿テストではSF23のステアリングを握っており、参戦に向けた準備が進められているようにも映っていた。しかし、最終的にそのシートを掴んだのは笹原右京だった。
なお、ジャック・ドゥーハンは既にアルピーヌF1との契約終了を発表しており、今回の参戦が実現しなかった理由は、アルピーヌF1との関係は別のものだと推測できる。
テストで度重なったクラッシュが評価に影響した可能性や、巷で噂されていたTGRとHaas F1の連携を背景にSF参戦を狙っていたとされる構想が結果的に実を結ばなかった可能性など、いくつかの見方はある。ただし、その詳細な理由については現時点では明らかになっていない。

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)
一方で、笹原右京というドライバーに目を向けると、2022年にはMUGENで2勝を挙げた実績を持つ。2023年のシーズン途中であるR6富士からジュリアーノ・アレジに代わってTOM’Sより参戦したが、その後は約1年半にわたってノーポイントの苦しい時期が続いた。
2025年には12月の鈴鹿テストにKONDOから参加した過去もあるが、レースシートを獲得したのはザック・オサリバンだった。この際、KONDOの4号車をドライブした笹原は、自身が当時苦戦していたTOM’S 37号車と同様の症状がマシンに見られると語っており、その点が現在も解消されていないのであれば懸念材料のひとつとなる。
いずれにしても笹原右京は、12月の鈴鹿テストではGOHから出走したチャーリー・ブルツのセットアップやコーチングを担う立場にあった。その役割を踏まえれば、今回の起用が土壇場であったことが分かる。
マシンのセットアップ力に定評のある笹原右京だが、残された2月下旬の僅か2日間のテストで、どこまで仕上げることができるのだろうか。
KONDOに新風は吹くのか?

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)

画像 / SF ZERO
2025年のKONDOを振り返ると、チームランキングは7位。山下健太がR4もてぎでPPを獲り、R5APで3位表彰台に上がったが、それ以外のレースでは中団トップ争いどころかポイント獲得の争いに加わることで精一杯だった。
SF23が導入されてからのKONDOは、表彰台を争う機会が年間1〜2回に留まっており、1発屋と化している傾向にある。ザック・オサリバンがドライブした4号車もここ数年、マシン自体のパフォーマンスに課題があるように見て取れる。
そんな中で、9年間ともに戦ったKONDOを離脱し、直近2年間で中団トップ争いの常連へと成長を遂げたKCMGへ移籍する山下健太。チームとして上位を安定して争える戦闘力を見いだせないために移籍するわけで、現状ではKONDOがポジティブな兆しをもっているとは言い難い。

画像 / 日本レースプロモーション (JRP)
また、F1関連の若手海外ドライバーがSFに参戦するとなると、どうしても2023年のリアム・ローソンのようなインパクトを期待してしまいがちだ。ただし、それはチームとマシンが上位を争えるだけのポテンシャルを備えていることが前提の話だ。
そこで、笹原右京が英語に堪能である点は、ルーク・ブラウニングとのコミュニケーション面でも大きなプラスに働くはずだ。果たして、アグレッシブなこの2人がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。



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